目を閉じるとすぐに
お茶畑が、まぶたの奥に見えた。

お茶摘みしている女性が見えた。

私は農家の産まれで、子供の頃は
お茶摘みの手伝いもしてたから
その女性を見て、もしかして
亡くなった母親か、と思った。

でも、違ってた。
その女性が今日のガイドさんだった。
お茶摘み途中の休憩時間に
お茶飲みながら話してくれた。

私、今年すごく忙しいんだけど
それを、大変!大変!と言って
どうやら無意識に忙しいアピールを
してしまってるきがする。
なんでかな?
忙しいアピールしてる自分に
いや、する前に気がつには
どうしたらいい?

って質問してみた。

自分を見て欲しいんじゃないの?
こっち見て欲しい、
私に構って欲しいんだと思う。
でないと寂しい気持ちなんだろな。

相手の言葉に耳を傾けるように
心掛けるのがいいよ。
相手が質問した事には、
ポイントだけを簡潔に答えるのがいい。
テストの解答書くみたいにね。
だって私〇〇なんだもん、
って余計な事は
解答用紙に書かないでしょ?

答えた後に、
何で?って聞かれたら
だって〇〇だから、
と簡潔に答ればいい。

それからもう一つ質問した。
わたし、頭の中悪いから
この忙しさのなかで
色々覚えられるか心配なんだよ、
だから焦ってしまうんだよ。
こなしていけるかなぁ?

まずね、頭悪いって決めつけないで。
一つ一つこなしていけばいい。
理解しにくいなら、付箋に書いて
項目毎に、壁に貼っておくと良いよ。

目に見えるようにしておくのが
私にはいいみたいだ。

あとね、いつも言われてるでしょ?
深呼吸してね。呼吸が大切。
それから笑顔ね。
深刻な顔してないでね。

休憩時間が終わって、
再びお茶摘みをスタートした
ガイドさんの女性。

私は彼女に手を振りながら
ありがとう、とお礼を言って
目を開けた。

しかし、何でお茶畑だったんだろ?