HNK朝の連ドラで「花子とアン」を放送中ですが、
「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子の半生を描いたドラマになっていますよね。
毎朝たのしみに「花子とアン」を見ているのですが、
私は「赤毛のアン」を今まで読んだことがなかったので、
最近になって、図書館で借りてきてはじめて読んでいます。
今週のの「花子とアン」では、こんなシーンがありました。
はなが、仕事のことでの悩みを、幼なじみの朝市に相談をした時、
「一生懸命にやって勝つことの次にいいことは、一生懸命にやって負けることだ」
と朝市がはなに言いました。
朝市の名言集のリストに入れたいと思うくらいの言葉だな~、と思ったのですが、
今日、「赤毛のアン」のつづきを読んでいたら、これと同じセリフがあったのです。
正確には、「赤毛のアン」の台詞を、朝ドラで使ったということなんですけどね。
これは、アンが「努力することの喜び」について、試験の結果を待つ時の心境を言ったもの。
「一生懸命にやって勝つことの次にいいことは、一生懸命にやって落ちることなの」
「赤毛のアン」は、開くページごとに、キラキラときらめいている感覚があるのです。
未来を想う時のアンは、いつも一番いいものが待っていると想像しています。
教師となったアンが、育ててくれたマリラに、これまでの恩を伝える時の言葉です。
「曲がり角を曲がった先になにがあるのかは、分からないの。でも、きっと一番いいものに違いないと思うの。それにはまた、それのすてきによいことがあると思うわ。その道がどんなふうにのびているか、分からないけれど、どんな光と影があるのか。」 (ポプラ社 赤毛のアン P331)
赤毛のアンには、希望という文字がたくさん出てきます。
失敗したり、ベッドで泣きはらすことがあったとしても、アンはいつも希望に満ちています。
引き寄せの法則を知ってから、それを実践しようと、良いイメージを持つような練習をしても
潜在意識に張り付いてしまっているマイナスイメージが頭を出してきて
なかなか本当のプラス思考になれないでいる私にとっては、
読んでいるだけで、楽しい気持ちになってきて、アンと同じ感覚になっていく気がする。
読んでいるだけで、さわやかで、すっきりとして、気持ちよく過ごせる感覚になる。
これを、自分が少女時代に読んでいたら、何かが少しだけ違っていたかもしれない。
そんな気がする。
朝ドラ「花子とアン」を見ていない人も、何で今さら「赤毛のアン」?なんて言わずに
子供の頃に読んだ人でも、大人になってからもう一度読んで見ると
アンの視点からだけではなく、アンをとりまく周りの大人たちの視点からも
感じられるのではないかと思います。
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